【香盤表の作り方】企業のホームページ撮影で失敗しない撮影スケジュールの組み方
香盤表とは、「いつ・どこで・誰を・何を撮るか」をまとめた撮影の時間割です。3時間を超える撮影では、香盤表がないと現場で「次は何を撮りますか?」と止まってしまいがちです。香盤表を作るときに大切なのは、撮影そのものの時間だけでなく、「準備時間」「移動時間」「休憩時間」「予備時間」の4つを必ず入れること。そして、完成したら撮影の前にカメラマンに確認してもらうことです。本記事では、よくある失敗例と見直し例、忘れられがちな4つの時間、スムーズな撮影につながる香盤表づくりの進め方を、出張専門カメラマンの立場から解説します。
1. 香盤表とは?どんな撮影で必要になる?
香盤表とは、撮影当日の「いつ・どこで・誰を・何を撮るか」を時間ごとにまとめた表のことです。もともとは舞台やテレビの現場で使われてきた言葉で、撮影の現場では「タイムテーブル」と呼ばれることもあります。
企業の撮影では、広報部のご担当者さまや、ホームページを制作するデザイナーさんが作ってくださることが多いです。
香盤表が必要かどうかの目安
撮影時間の長さで考えると分かりやすいです。
- 撮る内容が少ないので、香盤表がなくても問題なく進むことがほとんどです。
- 撮りたいカットの一覧があれば十分です。
- 香盤表がないと、だいたい途中で詰まります。
- ご担当者さまからカメラマンへ、カメラマンからご担当者さまへ「次は何を撮ったら良いですかね?」と聞き合う時間が生まれてしまいます。

2. カメラマンが困る香盤表と、見直した香盤表
実際に僕が受け取ったことのある香盤表の中で、特に困ったのがこのような時間割です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 13:00 | カメラマン到着 |
| 13:00〜 | Aさん撮影開始 |
| 13:05〜 | (別の場所で)Bさん撮影開始 |
| 13:10〜 | (さらに別の場所で)Cさん撮影開始 |
到着したその瞬間から撮影が始まり、5分ごとに別の場所へ移っていく予定になっています。これでは、
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ライトのセッティングができない
機材を運び込んで、ライトを組む時間がありません。
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テスト撮影すらできない
明るさや色を確認する時間がないまま、本番を撮ることになります。
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場所を移る時間がない
別の場所で撮るなら、機材の片付け・移動・組み直しの時間が必要です。
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休憩が入っていない
このような香盤表は、最後まで休憩時間が入っていないことも少なくありません。
同じ撮影でも、準備・移動・休憩・予備の時間を入れると、たとえば次のような香盤表になります。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 12:00〜 | カメラマン到着・搬入 |
| 12:10〜 | 撮影準備 |
| 13:00〜13:10 | Aさん撮影 |
| 13:10〜13:15 | Bさんの撮影場所へ移動 |
| 13:15〜13:25 | Bさん撮影 |
| 13:25〜13:30 | Cさんの撮影場所へ移動 |
| ︙ | ︙ |
| 15:00〜15:20 | 小休憩 |
| 15:20〜15:30 | 撮影場所へ移動 |
| 15:30〜 | 撮影再開(Hさん・Iさん・Jさんは同じ場所で撮影のため、1人10分で計算) |
| 16:00 | 撮影終了・片付け |
| 16:30〜 | カメラマン撤収 |
このように"余裕"を見て撮影時間を組んでいる撮影は、ご担当者さまとカメラマンのお互いが安心できます。

3. 香盤表に必ず入れたい4つの時間
カメラマンとして特に困るのが、撮影そのもの以外の時間がまったく考えられていない香盤表です。次の4つの時間は、必ず入れておきましょう。
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① 準備時間
機材の搬入、ライトのセッティング、テスト撮影の時間です。カメラマンが到着してすぐに撮影が始められるわけではありません。準備時間に何分かかるかは、事前にカメラマンに確認しましょう。
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② 移動時間
撮影場所を変えるときの、機材の片付け・移動・組み直しの時間です。同じフロア内の移動でも、ライトを使う撮影では意外と時間がかかります。
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③ 休憩時間
撮影するカメラマンやアシスタントはもちろん、ご担当者さまのための時間でもあります。長い撮影ほど、集中力を保つために欠かせませんし、休憩なしの撮影では"事故"や"トラブル"が必ず起きます。休憩時間は必ず入れてください。
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④ 予備時間
撮影される方の到着が遅れた、会議が延びた、撮り直しが必要になった、ということは撮影の現場ではよく起こります。少し余裕を持たせておくと、後ろの予定に響きにくくなります。

4. 撮影がスムーズに進む香盤表づくりの流れ
撮影がうまくいく現場のご担当者さまは、香盤表を事前に作って、時間配分・内容・書き方に問題がないかをカメラマンと念入りに確認してくださいます。反対に、カメラマンへの確認がないまま、撮影の前日に初めて香盤表が届く、しかも時間配分が「これは無理だろう」と思うものだった、ということもあります。
おすすめの進め方は、次のような流れです。
社員の方のプロフィール写真を撮る場合は、服装のルールも香盤表と一緒にお伝えしておくと安心です(ビジネスポートレートの服装・スーツ選び)。役員の方の撮影が含まれる場合は、役員・経営者のプロフィール写真で失敗しないための準備ガイドもあわせてご覧ください。
5. 分からないことは「分からない」と聞いて大丈夫です
香盤表を作るのが初めてで、「何分くらい見ておけばいいのか分からない」という方も多いと思います。そんなときに一番避けていただきたいのが、分からないまま、自分の予想だけで作ってしまうことです。
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まずは調べてみる
インターネットで「香盤表 書き方」などと調べると、考え方の参考になる情報が見つかります。今ならAIに相談してみるのもひとつの方法です。
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それでも分からなければ、カメラマンに聞く
準備にどれくらいかかるのか、移動にどれくらいかかるのかは、撮影するカメラマンが一番よく分かっています。遠慮せずに聞いてください。

オフィスでの撮影の進め方についてはオフィス撮影とスタジオ撮影、今選ぶならどっち?で、撮影時間ごとの費用の目安は料金ページでご確認いただけます。
撮影当日がスムーズに進むかどうかは、実は撮影の前にほとんど決まっています。準備・移動・休憩・予備の4つの時間を入れて、撮影の前にカメラマンと確認する。それだけで、当日の撮影はぐっと楽になりますよ。
香盤表の作り方で迷ったら、作り始める前の段階でもお気軽にご相談ください。
これで大丈夫?」と思ったら。
撮りたい写真や撮影場所、人数を伺って、
無理のない撮影スケジュールを一緒に考えます。
香盤表の確認や、撮る順番のご相談もお気軽にどうぞ。
まずは「相談だけ」でも構いません。
ホームページの制作やリニューアルで、社員の方のプロフィール写真やオフィスの風景をまとめて撮影する機会は多いと思います。
そんな撮影の成功を大きく左右するのが、撮影の時間割である「香盤表(こうばんひょう)」です。今回は、カメラマンとして実際に困った香盤表の例も交えながら、撮影がスムーズに進む香盤表の作り方をお話しします。