【病院・クリニックの撮影】依頼前にこれだけは確認したい4つのこと|参加者・日時・片付け・スタッフの同意

病院・クリニックの撮影 依頼前にこれだけは確認したい4つのこと。参加者・日時・片付け・スタッフの同意
江藤耕治
こんにちは、アナタテラスの江藤です!
病院やクリニックのホームページ用に、院長先生やスタッフの皆さんの写真を撮りたい。でも「何から準備すればいいのか分からない」というご相談をよくいただきます。
医療機関の撮影は、一般の企業の撮影とは少し事情が違います。今回は、撮影をご依頼いただく前に確認しておいてほしいこと、撮影日までに準備しておいてほしいことを、現場の目線で具体的にお話しします。
この記事のまとめ

病院・クリニックの撮影をスムーズに進めるには、撮影を依頼する前に「誰が撮影に参加するか」「撮影できる日時はいつか」の2つを決めておくことが大切です。そして撮影日までに、「撮影する場所の片付け・整理整頓」と「被写体として参加するスタッフさんの同意」の2つを必ず済ませておきましょう。本記事では、医師1人での撮影と医師+スタッフでの撮影の違い、スタッフさんに私服で患者役をお願いする場合の準備、休診日・昼休み・午後休診の使い方、診療中の撮影をおすすめしない理由、スタッフさんの同意の取り方まで、出張専門カメラマンの立場から解説します。

1. 病院・クリニックの撮影は「依頼前」と「撮影前」の準備で決まる

クリニックの待合室で、カメラマンと院長先生が撮影スケジュールを見ながら打ち合わせをしている様子

病院やクリニックの撮影は、診療の合間や休診日といった限られた時間の中で行うことがほとんどです。その限られた時間をしっかり撮影に使えるかどうかは、当日ではなく、それまでの準備で決まります。

確認していただきたいことは、大きく分けて次の4つです。

1
依頼前:撮影に誰が参加するかを決める
医師の方だけなのか、スタッフさんも参加するのかで、撮影の時間や内容が変わります。
2
依頼前:撮影できる日時を確認する
休診日、お昼休み、午後休診など、診療に影響しない時間を確認しておきます。
3
撮影前:撮影場所を片付けておく
カメラマンが到着した時点で、撮影できる状態になっていることが大切です。当日の撮影関係者以外の出入りも調整しておきます。
4
撮影前:スタッフさんの同意を得ておく
被写体として参加するスタッフさんには、事前に同意をいただき、記録に残しておきます。

2. 依頼前に確認①:撮影に誰が参加するか

クリニックの受付で、私服のスタッフが患者役になり、受付スタッフと医師を交えて撮影している様子

まず決めていただきたいのが、撮影に誰が参加するかです。医師の方お一人だけで撮影するクリニックもありますが、実際には医師の方とスタッフさんが一緒に参加される撮影が多いです。

参加する方撮影のイメージ撮影しやすい時間
医師の方お一人院長先生のプロフィール写真や、診察室での様子など休診日、お昼休み
医師+スタッフ医師の方とスタッフさん、それぞれのプロフィール写真や、チームでの写真など午後休診のときなど
江藤耕治
参加する人数が決まると、撮影にかかる時間と、撮影できる日時がおのずと見えてきます。お問い合わせの際に「何名くらいが参加するか」を教えていただけると、撮影プランやお見積もりをスムーズにご案内できます。スタッフ紹介ページの写真の撮り方は、【クリニック撮影】スタッフ紹介ページの写真、どう撮る?でも詳しくまとめています。

3. 依頼前に確認②:撮影できる日時

患者さんのいない休診時間のクリニックの待合室に、撮影用のカメラとライトが準備されている様子

病院やクリニックの撮影は、診療に影響しない時間に行うのが基本です。これまでの撮影では、次のようなタイミングがほとんどです。

  • 医師の方お一人の撮影なら:休診日やお昼休み

    参加される方がお一人であれば、撮影時間も比較的短く済むため、休診日やお昼休みの時間で撮影できることが多いです。

  • 医師+スタッフの撮影なら:午後休診のときなど

    スタッフさんも参加される場合は、皆さんがそろう時間が必要です。午後休診の日など、まとまった時間が取れるタイミングで撮影することがほとんどです。

🏥

「診療中に撮影を」はおすすめしません

ごく稀に、「時間が取れないので、診療中に撮影してほしい」とご依頼いただくことがあります。

✔ 休診の時間に撮影すると
  • 事前に片付けた状態で、落ち着いて撮影できる。
  • 医師の方もスタッフさんも撮影に集中でき、表情も自然になりやすい。
× 診療中に撮影すると
  • 院内が散らかった状態のまま撮影することになりやすい。
  • 診療の合間を縫っての撮影になり、どうしても「無理やり撮影する」形になってしまう。
  • 患者さんが写り込まないよう、撮れる場所や角度が限られる。
江藤耕治
お忙しい中で時間を作るのが大変なのは、よく分かります。ただ、診療中の撮影ではどうしても納得のいく写真になりにくいので、休診日やお昼休み、午後休診の時間を確保していただくことをおすすめしています。
休診時間が短い場合は、無理に全てのカットを1回で撮り切ろうとせず、追加で別日で2回に分けて撮影するクリニックもあります。その方が先生も気持ちに余裕があり、良い結果に繋がり易いです。ホームページの写真は何年も使うものなので、撮影の時間だけはしっかり取っていただけると嬉しいです。

4. 撮影前に必須①:撮影場所の片付け・整理整頓

開業前のクリニックの院内に段ボールが積まれたままで、工事関係者が出入りしている片付け前の状態

撮影する予定の場所の事前の片付け・整理整頓は必須です。受付、待合室、診察室など、写真に写る場所は撮影日までに整えておきましょう。

カメラマンが到着した段階で片付けができていないと、そのままでは撮影ができません。片付けの時間が必要になり、限られた撮影時間の中で、撮影がまったく進まないということになってしまいます。

  • 写り込むものを片付ける

    カウンターや机の上の書類、私物、段ボールなどは、撮影する場所から移動しておきましょう。

  • 掲示物を確認する

    壁の貼り紙やポスターも、意外と写真に写り込みます。撮影に写っても問題ないかを確認しておきます。

  • 撮影する場所を事前に決めておく

    どの部屋で撮るかが決まっていれば、片付ける範囲も絞れます。迷う場合は、事前の打ち合わせでご相談ください。

  • 撮影当日の出入りを調整しておく

    撮影当日は、撮影関係者以外の出入りを控えていただくのが基本です。業者さんの作業や工事などの予定が入ってしまった場合は、必ず事前にカメラマンへご連絡ください。撮影する場所や順番を調整できます。

📦

実際にあった話:開業前のクリニックで

「やると言っていたのに、何もできていなかった」撮影現場です。

開業前のクリニックさんの撮影で、事前に僕から「撮影日の前日までに整理整頓をしてください」「当日は撮影関係者以外の出入りは禁止にしてください」とお伝えし、クリニックさんからも了承をいただいていました。

ところが当日、現場に到着してみると、院内はまったく整理整頓されていませんでした。

  • 大量の段ボールを、カメラマン側で移動することになった(本来はカメラマンの仕事ではありません)。
  • 片付いておらず、撮影できないお部屋があった。
  • 院内工事が延期になっていたのか、工事関係者の方が出入りしていた。
江藤耕治
「プロだから、どんな現場でも最高の写真を撮る」と常に思っています。でも、正直に言うと、僕も人間です。「やると言ったのに、何もやっていない」、「予定が変わって工事の方が入るなら、事前に連絡してほしかった」と感じましたし、本気で撮影するつもりで来たのに、本来はカメラマンの仕事ではない整理整頓にまで時間を使うことになり、「撮影にそこまで本気ではないのかな…」と少なからず思ってしまいました。
カメラマンが気持ちよく撮影に集中できる現場ほど、写真は良くなります。片付けと、当日の出入りの調整だけは、ぜひ約束どおりにお願いします。
江藤耕治
撮影前の片付けのポイントは、撮影前の整理整頓・清掃のポイントで、受付・待合室の貼り紙や診察室の注意点も含めて、Before/Afterの写真つきで詳しくまとめています。撮影日の前にぜひ一度ご覧ください。

5. 撮影前に必須②:スタッフさんの同意を記録に残る形で

クリニックのスタッフが、医師の説明を受けながら撮影の同意書にサインをしている様子

スタッフさんが被写体として撮影に参加する場合は、撮影の前に、スタッフさんご本人から同意を得ておく必要があります。

このとき注意していただきたいのが、口頭での同意は、同意を取った証拠にはならないということです。「撮影してホームページに載せますね」「はい」というやり取りだけでは、あとから確認できる記録が残りません。

📝

同意をいただくときのポイント

撮影後のトラブルを防ぐためにも、撮影前に済ませておきましょう。

✔ おすすめの進め方
  • 書面など、あとから確認できる形で同意をいただく。
  • 写真をどこに掲載するか(ホームページ、パンフレットなど)を伝えたうえで同意をいただく。
  • 私服で患者役をしていただくスタッフさんにも、同じように同意をいただく。
  • 撮影日より前に済ませておき、当日は撮影に集中できるようにする。
× 避けたいこと
  • 口頭だけで「大丈夫」と確認して済ませる。
  • 撮影当日になって、参加するかどうかを確認する。
江藤耕治
同意の取り方や書面の内容について、具体的な決まりごとが気になる場合は、顧問の専門家の方などにご確認ください。カメラマンとしてお伝えしたいのは、「撮る前に、記録に残る形で同意をいただいておく」ということです。これだけで、撮影後の不安がぐっと減ります。

また、医療機関のホームページに掲載する写真には、医療広告に関するルールが関わる場合があります。掲載する内容については、厚生労働省が公開している医療広告ガイドラインなどの公的な情報もあわせてご確認ください。写真で気をつけたいポイントは、医療広告ガイドラインをやさしく解説でまとめています。

アナタテラスの病院・クリニック向けの撮影プランや撮影の流れは、病院・クリニック撮影のページでご覧いただけます。

江藤耕治
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
病院・クリニックの撮影は、限られた時間の中で行うからこそ、事前の準備がとても大切です。「誰が参加するか」「いつ撮るか」を決めて、撮影日までに「片付け」と「スタッフさんの同意」を済ませておく。これだけで、当日の撮影はぐっとスムーズになります。
「うちのクリニックの場合はどうしたらいい?」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
江藤耕治
病院・クリニックの撮影、
まずはご相談ください。

参加される人数や撮影できる日時を伺って、
診療に影響しない撮影プランをご提案します。
休診日やお昼休み、午後休診の時間での出張撮影に対応しています。
まずは「相談だけ」でも構いません。

江藤に直接相談してみる(無料) 病院・クリニック撮影のページはこちら アナタテラス公式サイトはこちら
江藤耕治

フォトグラファー/代表

https://www.anatatelas.com/kozi-etoh
次へ
次へ

【香盤表の作り方】企業のホームページ撮影で失敗しない撮影スケジュールの組み方