病院・クリニックのホームページ制作などで、制作会社・デザイナー・医療コンサル会社の方が撮影を外注する場合、カメラマンに伝えておいていただけると助かるのは「希望の撮影時間」「必須の撮影カット」「時間があれば撮りたいカット」の3つです。撮影当日はデザイナーさんが同行してディレクションするケースが多いですが、カメラマンに任せていただくこともできます。見積書・請求書はご依頼いただいた会社さん宛てで問題ありません。一方で、ヘアメイクの場所や時間が考慮されていなかったり、新規開院のクリニックで機器の設置や片付けが終わっていなかったりと、クリニック側の準備不足で撮影が押してしまうことがあります。本記事では、制作会社・デザイナー・医療コンサル会社の方がクリニック撮影をスムーズに進めるためのポイントを、出張専門カメラマンの立場から解説します。
1. 医療の撮影に慣れたカメラマンをお探しの方へ
病院やクリニックの撮影は、診療の合間や休診日に撮影することが多く、患者さんへの配慮も欠かせません。そのため、ある程度医療の現場での撮影に慣れたカメラマンを探している制作会社さん・デザイナーさん・医療コンサル会社さんも多いと思います。
アナタテラスでは、制作会社さん・デザイナーさん・医療コンサル会社さん経由でのクリニック撮影も、もちろん承っています。実際に、医療コンサル会社さんからのご依頼も多くいただいています。撮影時間は、休診日やお昼休みなど、クリニックのご都合に合わせています。
ご相談の際に、次の3つを教えていただけると、見積もりや撮影の組み立てがとてもスムーズになります。
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希望の撮影時間
休診日、お昼休みなど、クリニック側で撮影に使える時間帯を教えてください。
診療中の撮影は、撮影の許可をいただいていない患者さんが写り込んでしまったり、撮影機材と患者さんがぶつかってしまったりと、トラブルになる可能性があるため、基本的にお断りしています。患者さんが一切入らない場所での撮影は可能ですが、とは言え患者さんがいる以上、カメラマン側はものすごく気を使う(撮影に集中できない)ため、基本的にはお断りさせていただくケースが多いです。休診日がない、どうしても診療時間中でないと撮影が難しいといった場合は例外としてお受け出来る場合もありますので、ご相談ください。
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必須の撮影カット
ホームページに必ず使用するカットです。たとえば、次のようなカットです。
- 院長のプロフィール
- 院長の診療風景
- 受付、待合室、診療室、レントゲン室などの内装(人物なし)
- 建物の外観
- 機器、設備、医院をイメージさせる小物
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時間があれば撮影したいカット
必須ではないものの、余裕があれば撮っておきたいカットです。たとえば、次のようなカットです。
- 院長とスタッフさんの集合写真
- スタッフさんによるカウンセリングシーン(患者役なしでも撮影できますが、患者役がいるとイメージしやすくなります)
- スタッフさんによる受付シーン(こちらも患者役がいるとイメージしやすくなります)
- スタッフさん同士が楽しく働いているイメージカット(採用ページなどで使いやすいです)
- スタッフさん同士が楽しく会話しているイメージカット(休憩時間に外でコーヒー片手に話している様子など。こちらも採用ページで使いやすいです)

2. 撮影当日のディレクションと、見積もり・請求について
撮影当日、クリニックとのやり取りはデザイナーさんが同行してディレクションするケースが多いです。ホームページのデザインを考えている方が現場にいると、その場で構図やカットの確認ができるので安心です。
一方で、デザイナーさんのご都合が合わないときや、何度か撮影をご依頼いただいていて「どんな流れで、どんなカットを撮影するのか」をある程度分かってくださっている会社さんの場合は、同行せずにカメラマンに任せていただくこともあります。
| 当日の進め方 | こんなときに | ポイント |
|---|---|---|
| デザイナーさんが同行 | 初めてのご依頼、デザインのイメージを現場で細かく確認したいとき | その場で構図やカットの確認ができる |
| カメラマンに任せる | デザイナーさんのご都合が合わないとき、撮影の流れを分かっていただいているとき | 必須カットと優先順位を事前に共有しておく |
見積書・請求書は、制作会社さんや医療コンサル会社さんなど、ご依頼いただいた会社さん宛てで問題ありません。間に入っていただいている場合でも、アナタテラスにとってのクライアントは、あくまで弊社にご依頼いただいた会社さんです。

3. デザイナーさんに喜ばれていること
クリニックの撮影では、基本的に引きのカットと寄りのカットの両方を撮影しています。引きのカットは院内の広さや雰囲気が伝わり、寄りのカットは人物の表情や機器のディテールが伝わります。
両方そろっていると、ホームページのレイアウトに合わせて写真を選べます。実際に、デザイナーさんから「文字を入れたりしやすい」「カメラマンと話しやすい」というお言葉をいただいています。
引きと寄り、両方あるとデザインしやすい
ホームページのレイアウトに合わせて使い分けられます。
- 院内の広さや清潔感、雰囲気が伝わる。
- 余白があるので、メインビジュアルなどで文字を入れやすい。
- 先生やスタッフさんの表情、手元の雰囲気が伝わる。
- 診療内容のページなど、内容に合わせた写真として使いやすい。
撮影した写真の使用権はお渡ししているので、ホームページ以外にもお使いいただけます。ただし、著作権そのものの譲渡はしていません。詳しくは利用規約をご確認ください。写真の著作権や使用範囲の考え方は写真の著作権・使用範囲の基本でもご紹介しています。
4. クリニック撮影で、撮影が押してしまう原因
クリニック撮影で撮影が押してしまう原因の多くは、撮影そのものではなくクリニック側の準備にあります。実際にあったことをご紹介します。
実際にあった、撮影が押してしまったケース
どれも、事前の確認で防げることです。
- ヘアメイクさんも入れてしっかり撮影することになったのに、ヘアメイクの場所や、撮影前のヘアメイクの準備・時間が考慮されておらず、撮影が押してしまった。(事前にお伝えしていたのですが、抜けてしまっていました)
- 新規開院予定の歯科医院で、肝心のユニットが一部しか設置されていなかった。必要な機器も段ボールに入ったままで、すぐに撮影に入れなかった。
- 事前に片付けをお願いしていたのに、撮りたい場所に段ボールが積み重なっていて撮影できなかった。(結局こちらで段ボールを全て別の場所に移動してから撮影することになり、予定の時間をオーバーしてしまった)
特に多いのが、内装をリフォームしたクリニックや、新規開院のクリニックです。おそらく、開院準備などでクリニック側のやることが多過ぎて、手が回らなかったのだと思います。現場に到着して、デザイナーさんが「事前に片付けするように伝えていたのに…」とショックを受けている姿を見ることもまれにあります。
とても綺麗な状態なのに肝心の機器の設置が終わっていない、撮りたい場所なのに段ボールが積み重なっていて撮影できないという状態は、基本的に避けていただきたいです。

撮影前の片付けのポイントは室内撮影で一番大事なのは「整理整頓・清掃」です、クリニック側に確認しておきたいことは【病院・クリニックの撮影】依頼前にこれだけは確認したい4つのことにまとめています。クリニックの方に共有していただくのもおすすめです。
5. 撮影日までに確認しておきたいことのまとめ
ここまでの内容を、チェックリストとしてまとめました。カメラマンへのご相談や、クリニックとの打ち合わせの際に使ってみてください。
| 確認すること | 誰に確認するか | 大切さ |
|---|---|---|
| 希望の撮影時間 | クリニック → カメラマンへ共有 | ◎ |
| 必須の撮影カット | デザイナーさん → カメラマンへ共有 | ◎ |
| 時間があれば撮りたいカット | デザイナーさん → カメラマンへ共有 | ◯ |
| 当日の同行の有無 | デザイナーさん → カメラマンへ共有 | ◯ |
| ヘアメイクの場所と時間(入る場合) | クリニック・ヘアメイクさん | ◎ |
| 機器の設置・片付けの完了 | クリニック | ◎ |
撮影の流れやカットのご相談は、医療・クリニック撮影のページもあわせてご覧ください。
クリニックの撮影は、制作会社さん・デザイナーさん・医療コンサル会社さん、クリニック、カメラマンの三者で進めることが多いぶん、事前の共有がとても大切です。撮影時間とカット、そしてクリニック側の準備。ここさえ押さえておけば、当日は撮影そのものに集中できます。
医療の撮影に慣れたカメラマンをお探しの方は、お気軽にご相談ください。
お探しの方へ。
制作会社さん・デザイナーさん・医療コンサル会社さん経由の
病院・クリニック撮影も承っています。
撮影時間と必須カットが分かれば、お見積りもスムーズです。
まだ詳細が決まっていない段階でのご相談も大丈夫です。
病院やクリニックのホームページ制作・リニューアルでは、制作会社さんやデザイナーさん、医療コンサル会社さんが間に入って撮影を手配することがよくあります。アナタテラスでも、こうした会社さん経由でのご依頼を多くいただいています。最近も、デザイナーさんから「医療の撮影に慣れたカメラマンを探しているのですが、相談できますか?」というお問い合わせをいただきました。
今回は、制作会社・デザイナー・医療コンサル会社の方に向けて、クリニック撮影をカメラマンに依頼するときに伝えておいていただけると助かることと、現場でよくあるつまずきをお話しします。